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環境問題 = 複合汚染 (July 9 , 2010)

複合汚染 
有吉佐和子 ( 1931 ~ 1984 )




手にとるとブックレビューには、「 工業廃液や合成洗剤で河川は汚濁し、化学肥料と除草剤で土壌は死に、有害物質は食物を通じて人体に蓄積され、生まれてくる子供たちまで蝕まれていく・・・・・。 毒性物質の複合がもたらす汚染の実態は、現代科学をもってしても解明できない。 おそるべき環境汚染を食い止めることは出来るのか? 小説家の直感と広汎な調査により、自然と生命の危機を訴え、世間を震撼させた衝撃の問題作 !!! 」 と・・・・・ これを読まずにいられますか?



複合汚染 ( 作:有吉佐和子 ) 




小説は、著者である 有吉佐和子さんが、東京地区より参議院議員選挙に出馬した 紀平梯子さんの選挙協力を 市川房枝さん ( 婦人活動家 ・ 参議院議員 ・ 同時期に全国区で参議院議員選挙に出馬 ) に頼まれ、選挙で応援演説をすることになるところから始ります。候補者本人が、また多くの賛同者がさまざまな政治テーマを街中で演説するのですが、その中でも候補者である 紀平梯子さんが毎回、毎回、大気や海洋汚染などの公害とそれに伴う健康被害を訴えます・・・・・ 過去に公害に関して取材をしたこともあった著者は、次第に環境汚染や複合汚染 ( 数種の汚染物質が混合することで、個々の汚染物質が単独の場合に与える被害の質、量の総和を超える相乗的な汚染結果があらわれること。 ) のことが気になり始めり、問題をさらに奥深く追及していきます。
( なお小説の中での選挙の応援活動中に、市川房子さんの選挙活動を手伝う青年グループの一人として、現内閣総理大臣の菅直人のことが書かれています。そんなこともあって、500頁もある小説ですが、引き込まれるように読んでいけると思います。 )







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テーマ:日常 - ジャンル:福祉・ボランティア

[2010/07/09 23:55] | 気になること | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
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